三次元の初めての推しに衝撃報道が出たオタクの備忘録

※マスコミ関係者の方は「芸能人だから」というのを免罪符にプライバシーを詮索するのは辞めましょう。

 

 まず初めに断っておきたいこと。今回のことでショックを受けたファンの方は少なからずいるでしょう。向き合うのもいい、逃げてもいい。ただ一番いけないのは「受け入れられない私はファン失格だ」と自己嫌悪の沼にはまることだと思います。あまりにも突発的に起きたことだから、飲み込むのに個人差があるのは当然です。私がこうやって文を認めるのは、まあタイトル通り自分が率直に思ったことを記録しておきたいと思ったのがひとつ。そして他担や同担の方に「へーこう思ってるやつもいるんだねー」という一意見として見てもらえたらいいかな、というのがひとつあります。長くなりますが、お時間ある方お付き合いお願いします。

 そういう訳で、推しの横尾さんに唐突にブッコみがきました。それもかなりセンセーショナルな奴。

 木曜日私はまあ普通に仕事で、15時付近にあった短い休憩の最中、Twitterを覗いてみたら、TLがちょっとざわついているのを見たのが初めて知った状況でした。皆さん直接的な言及は避けてたんですけど、まあ察しますよね。あ、そういう感じの奴だなって。その時肝がヒュッと冷えたのは覚えています。で、まだ仕事だしダメージ負ったらまずいなと思ってそれ以上のことは調べませんでした。そして仕事が終わり、どうしても気になって家に帰るまで待つことができず、帰りのバスに乗りながらYahoo!のニュースを見ていたわけです……結果。

 

 めちゃめちゃテンションが上がってしまった。

 

 嬉しすぎてバスの中で泣きそうになりました。夜も中々寝付けなかった。そっちの意味でかよ!?って思われるでしょうが、まあ私も思います。去年の初頭にキスマイの沼に浸かって、三次元の世界に初めて足を踏み入れて、こういう報道の耐性はゼロと言って差し支えない状態だったので、どうなるのか自分でもわかりませんでしたがこうなるとは。どっちかって言うと去年の夏ポッと出た北山さんの眉唾報道の方がショックでした。

 予め言っておくと「推しに結婚してほしい!」願望を持っていたということではないです。そういうこと考えたこともない。結論から言うと、解釈の一致ってめちゃめちゃ興奮するよねって話なんですけども、ここから更に文章まとまらなくなると思いますが、つらつらと書いていきます。

 

「10周年っていうこの大事な時期に」

「アイドルとしての自覚が足りてない」

 こういう意見があるのは十分理解できます。ただ私個人としてはこの『大事な時期』っていうワードにちょっと「んー?」と思っていて。今回たまたま10周年に引っかかりましたけど、例えば「新しいレギュラー番組が決まったのに」とか、「メンバーのドラマの主演で注目度上がってる時に」とか、有難いことにキスマイは様々な仕事が舞い込んでくるので「いつの時期も『大事な時期』なんじゃないか?大事じゃない時期ってないんじゃないか?」と感じてしまう訳です、要は。こういう職業な以上、ファンの全員が全員納得するタイミングなんて絶対にありません。だから時期がどうこう言うの、ちょっとなんだかなーと思ったりするわけです。だからと言って報道していいわけないので、重ねて言いますがマスコミ関係者はプライベートを詮索することは辞めましょうね。本人の発表を待つのが一番いいんですよ。

 そして二つ目の「アイドルとしてどうなの?」って奴、いやー本当にその通りなんですけど、あくまで私の意見なんですが、『横尾渉』としては大正解なんだよな~!!この人に関しては本当に既存の『アイドル像』はぶっ壊して考えた方がいいです多分。横尾さんに限らない話ですが、アイドルってアイドルとしての「自分」、リアルな人間としての「自分」の天秤があって、基本アイドルとしての「自分」に傾いている。そんな感じだと私は思っています。でも横尾さんはリアルな方の「自分」にガンガン傾きながらアイドルやってる、滅茶苦茶稀有で面白い人だと私は思ってるんですよね。「この人の人生どうなるんだ?」って興味もったのがファンになる下地にあったな……というのを思い出しました。

 アイドルとは夢を売る職業。だからリアルな生々しい話題は隠すべき。私もそう思ってました。思ってたからこそ、私はアイドルというものを今まで忌避していました。何故って、捻くれた言い方をしますが、夢って覚めるものだと思っているので。だから北山さんの眉唾物のポッと出情報の方はショックだったのかもしれません。北山さんは真っ当な『アイドル』をしているから。それが悪いことと言うつもりは全くないです。アイドルって本来そうなんですから。でも、そう斜に構えてる人間に『横尾渉』は滅茶苦茶ぶっ刺さる。

芸能界という別世界にいながら同じような視界を共有できる。

ファンを傷つけてしまうだろうことは認識しつつも、自分に嘘はつきたくない。

突撃してきた記者を邪険にするどころかお茶を勧める(笑)

 そんな愚直な人だから私は横尾さんを好きになったんです。報道は滅茶苦茶腹立つけど「私マジこの人好きだな……」と改めて認識できて本当に嬉しかったです。

 

 あと嬉しかったのがもう一つ。

 ちょっと話脱線しますが、私はこの界隈にくるまで某スポーツの界隈に少しだけいた時期があります。スポーツって勝ち続けてればいいですけど、負けが込んでくると雰囲気が荒れるというか、ピリピリした空気感がどうしてもファンの中に起きてしまいます。

「〇〇はもう起用するな」

「監督は交代させろ」

「文句を言う人は見なければいい。応援するのがファンの鑑」

 こういった論争が必ずと言って良いほどおきます。悪いことじゃないんです。皆チームをより良くしようとして言っているんです。でも私にはどうしても馴染めなくて。「『皆頑張ってるのに……』とか考えちゃう私は、勝負の世界では甘っちょろいのかな……」とか悩んでは体調の方にも影響が出てきたので、今も気になった時に見るくらいはしてますが、熱心に追いかけることは控えるようになりました。

 だからYahoo!のニュースのコメントが肯定的な意見でほぼ埋め尽くされていたのが本当に嬉しかったです。否定的に見る人は勿論いますし「そりゃ思うよな……」と全く思わないことはありません。でも全面的に非難轟々という状況にはならなくて本当に良かった……。初めてこのニュースを知って肝がヒュッと冷えたのはこれが要因でした。単純な話ですけど、好きなものには『好き』の感情で出来る限り囲まれていてほしいじゃないですか。偏にこの状況は、良くも悪くも横尾渉という人間の人隣りが生み出したもの。私としては解釈の一致が半端なかったので「私めちゃめちゃ見る目あるな……」と感動していました。

 

「一流のチームとしてこうあるべき」

「社会人としてこうあるべき」

「芸能人としてこうあるべき」

「アイドルとして」「男として」「女として」

 人間は少なからずそれぞれの事柄に理想像があって、それに近づくために時には助言、時には叱責をすることがあります。それはきっと間違いなく正解。でも100%の正解はないと思っています。人によってその理想像が異なるように、正解もまた数えきれないほどあって、自分に合う正解をその中から少しずつ摘み取っていくものだと。夢は見せてくれないけど現実はしっかり見せてくれる(笑)嘘はつけない横尾さんに私が絶大に寄せているもの。それは『信頼』です。歌えない、踊れないアイドルというこれまでのアイドルとしては考えられないキャッチコピーを打ち出されてた横尾さん。それがジブリ、料理、俳句、ペット介護士、一級マグロ解体士と斜め上を行くジャンルにかっ飛んではキスマイのフィールドを広げ、宮っちとはまた全く違う分野での『アイドルのパイオニア』になったと私は考えています。そんな横尾さんなら今までにない新たなアイドルとしての『正解』を導き出せる。私はそう信頼を寄せています。これからのキスマイの、そして横尾渉の幸福をお祈りして、これからも応援していくと固く誓って、そろそろ文を締めさせていただきたいと思います。ここまでお付き合いいただいた方、本当にありがとうございました。

 

ベスキス、楽しみですね!!!!!